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院 長 コ ラ ム |

佐倉歯科口腔クリニック 〒330-0856埼玉県さいたま市大宮区三橋2-19-1 TEL:048-645-5558 FAX:048-645-5481 |

DATE |
タイトル |
2021/1/4 |
No365 病気の治療は不要不急ではない |
1月4日、政府は1月9日に東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県に緊急事態宣言を出すと発表しました。
昨年4月の緊急事態宣言と何が違うのか現時点では分かりませんが、不要不急の外出は控えましょうという今まで言っていたことを再度くり返すのでしょうか。
昨年の4月以降、特に首都圏では医療機関への受診が抑制され、どの医療機関もかなりの影響を受けています。
ここで、みなさんに考えていただきたいのですが、医療機関を受診するのは不要不急のことですか?
持病が悪化したり、病気の発見が遅れれば取り返しのつかないことになってしまう危険性があります。
それは歯科の治療でも同じです。
昨年緊急事態宣言が出された時に日本歯科医師会は新聞に不要不急の治療や検診は延期しましょうという大きな広告を掲載しました。
しかし、病気の治療や検診に不要不急という概念はおかしいと思いませんか。
病気の治療は早期発見早期治療が原則で不要不急のものなどありません。
ではなぜ歯科医師会がこのような広告を掲載したか考えますと、彼らの頭の中にある歯科治療というのはデンティストリー(歯大工仕事)がほとんどだからです。
歯科医学的に考えて不要不急で緊急性がない治療というのは、多くの歯科医師が収入を上げるために行っているインプラントや歯列矯正、審美歯科、ホワイトニングの類なのです。
それらは平時でもいらない処置ですから緊急事態宣言の時には一番不要の処置なのです。
腫れや痛みがなくてもむし歯や歯周病は確実に進行しますし、口腔内の腫瘍や嚢胞、炎症、顎関節症などは放置しておけば重症化して治療が長引いてしまうのです。
インプラントは顎の骨に金属の棒を入れたときからインプラント周囲炎との戦いがはじまります。また歯列矯正や審美歯科は病気の治療ではなくほとんどが美容目的の行為です。
病気の治療ではない行為が不要不急なのです。
歯を失う原因のほとんどはむし歯が進行してこじれた場合か、歯周病が進行した場合です。
歯を失うこの2つの病気は早期発見早期治療そしてその後のメインテナンスを徹底していけば完全に治癒させて再発を防ぐことができるのです。
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