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院 長 コ ラ ム |

佐倉歯科口腔クリニック 〒330-0856埼玉県さいたま市大宮区三橋2-19-1 TEL:048-645-5558 FAX:048-645-5481 |

DATE |
タイトル |
2018/2/13 |
No310 メキシコでインプラント入れるアメリカ人 |
就任から1年を迎えたアメリカのトランプ大統領ですが、メキシコ国境に壁を建設することに強いこだわりを見せています。その国境のメキシコの街にアメリカ人がこぞって通っている場所があります。
アメリカのアリゾナ州と国境を接するメキシコのロスアルゴドネスは人口4500人ほどですが、350あまりの歯科医院が軒を連ね、"世界一歯医者が密集する街"と呼ばれています。
メキシコにある歯医者さんなのですが、治療を受けいてる患者さんは皆さんアメリカからわざわざ来ているそうです。
スタッフとの会話は英語、治療設備も、アメリカと同じ最先端のものがそろい、最大の魅力は、値段の安さだと言います。
アメリカでは1本100万円を超えるインプラントが、ここでは20万円以下で入れることができ、通院したとしても、旅費を含め30万円ほどで済むといいます。
多いときには1日で、1万人のアメリカ人が訪れるそうです。
この記事を読んだ私の感想は、インプラントを入れる人はアメリカでも日本でも病気の治療を受けているという感覚がないのは同じだなということです。
もし、これが歯周病や口の中の癌の治療だったらどうでしょうか。メキシコまで費用が安いという理由だけで行くでしょうか。
インプラントと言えば以前にこのコラムでも批判した「日本インプラント株式会社」という会社が最近頻繁に新聞広告を掲載しています。
また、ラジオでインプラントを盛んに宣伝している八王子のある歯科医院の広告も以前より増えたような気がします。
インプラントを希望する人が減ってきたということでしょうか。
八王子の歯科医院は駅前にとても大きく派手な看板も出していると聞きました。
ラジオを使っての宣伝、派手な看板、株式会社のインプラント広告、これらはどう見ても経済活動だけを目的とした行為でしかありません。
医療行為をする人が行うことではありません。
それでも患者さん、いえ正確には彼らにとってはお客さんがその広告を見ていくのでしょう。
そのお客さんにとってインプラントは病気の治療ではなく、物を買うような感覚なのでしょう。よく言っても美容外科程度の感覚ではないでしょうか。
メキシコまでインプラントを入れに行くアメリカ人、派手な広告を見てインプラントを入れに行く日本人、よく似ています。
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